
WordPressのバックアップを取りたいな!

定期的にバックアップを取りたいのじゃが…
ご安心ください。
WordPressプラグインの中にはバックアップを専門としたプラグインも存在します。
もちろん、定期的にバックアップを取ることができ、且つ、無料で機能を利用できるので、WordPress入門者の方でも気兼ねなく利用することが可能です。
このページで紹介するのは自動バックアップ機能を備えた「BackWPup」プラグインの設定方法と、自動バックアップを行うための手順です。
ファイル、メディア、記事の内容の全てのバックアップを定期的に取りたい方は「BackWPup」のバックアップ機能を利用してバックアップを取り、万が一の保険を掛けておきましょう。
BackWPup
BackWPupは、画像・音声等のメディア、テーマ、プラグイン等のサーバー上のファイルのバックアップ、そして、記事の内容、管理画面のデータ等のデータベースの両方のバックアップを担当するプラグインです。
WordPressは以下の2種類のファイル、データベースで構築されています。
- ファイル(画像・音声・プラグイン等のフォルダ&ファイル)
- データベース(記事の内容・階層構造データ等のMySQLデータベース)
これらの両方のバックアップを取り、フォルダーやDropbox等の保存場所に保存することができます。
レンタルサーバーの自動バックアップサービスは7~15日程が限度ですが、BackWPupに限っては設定によって永久的にバックアップを取得することができます。
万が一、トラブルに合った際にはバックアップファイルを復元することでWebサイトをバックアップ生成時期の状態へと戻すことができます。
BackWPupのインストール
BackWPupのインストール手順は以下の通りです。
- 左メニュー「プラグイン」から「新規追加」を選択
- 検索ボックスに「BackWPup」を入力
- 項目「今すぐインストール」をクリック
- 項目「有効化」をクリック
すると、左メニュー「設定」の下部に「BackWPup」項目が追加されます。
この項目でBackWPupの各設定を行います。
まずは、BackWPupのインストール手順を順に解説していきます。
左メニュー「プラグイン」から「新規追加」を選択

左メニュー「プラグイン」から「新規追加」を選択します。
検索ボックスに「BackWPup」を入力

検索ボックスに「BackWPup」と入力し、検索します。
項目「今すぐインストール」をクリック

右上の「今すぐインストール」をクリックします。
項目「有効化」をクリック

右上の「有効化」をクリックします。
これで、BackWPupのインストールは完了です。
BackWPupの設定項目|場所
BackWPupの設定を行うために設定場所に移動します。
BackWPupの設定は、
- 左メニュー「設定」の「BackWPup」項目
で各設定を行います。

項目「BackWPup」をクリック、または、カーソルを合わせるとメニューが表示されます。
BackWPupの設定項目|初期設定
BackWPupで定期的にバックアップを行うための設定は、
- 新規ジョブを追加
から行います。
それぞれの項目の1つ1つを解説していきましょう。
新規ジョブを追加を選択

新規ジョブを追加をクリックします。
一般タブの設定

一般タブの設定では、
- ジョブの名前
- バックアップを取得するデータの種類
- バックアップの圧縮形式
- 保存方法
- 通知メールアドレス(エラー時)
重要な項目は以上になります。
それぞれについて解説していきましょう。
ジョブ名

ジョブの名前はパッと見て分かりやすい名前にします。
例えば、
- 毎日のバックアップを行う場合「バックアップ設定(毎日)」
- 毎週のバックアップを行う場合「バックアップ設定(毎週)」
というように一目で見て分かりやすいような名前に設定します。
ジョブタスク

ジョブタスクは、バックアップを行う種類を選択します。
- データベースのバックアップ(必須)
- ファイルのバックアップ(必須)
- WordPressのXMLエクスポート(必要であればチェック)
- データベースのバックアップにバグが起きた場合に「XML」のバックアップを取ることで「XML」ファイルで復元することができます。(新しい設定タブが追加されます。)
- インストール済みプラグイン一覧(必須)
- データベーステーブルをチェック(必要であればチェック)
- データベースのバグを見つけて修復する。(新しい設定タブが追加されます。)
すべてにチェックを入れることをお勧めしています。
バックアップファイルの作成

バックアップファイルの作成では、
- アーカイブ名(圧縮されたファイル名)
- アーカイブ形式(圧縮形式)
の指定を行います。
アーカイブ形式(圧縮形式)は「Zip」形式を推奨しています。
ジョブの宛先

ジョブの宛先では、バックアップファイルの保存方法を指定します。
フォルダーへバックアップを選択すると、
- サーバー内のフォルダーにバックアップを保存
ということになります。
ログファイル

ログファイルでは、登録したメールアドレス宛にバックアップ時の情報を送信します。
メールアドレスを登録することで、バックアップ時にエラーが起きた場合に通知されます。
スケジュールタブの設定

スケジュールの設定では、
- ジョブの開始方法(手動 or 自動)
- スケジューラーの種類(基本 or 高度)
- スケジューラー
- 毎月(月毎にバックアップ)
- 毎週(週毎にバックアップ)
- 毎日(日毎にバックアップ)
- 毎時(時間毎にバックアップ)
重要な項目は以上になります。
それぞれについて解説していきましょう。
ジョブの開始方法

ジョブの開始方法では、
- 手動バックアップ
- 自動バックアップ
のそれぞれを選択することができます。
手動の場合は「手動に」チェックを入れ、スケジュールを組み、自動でバックアップを取る場合は「WordPressのcron」にチェックを入れます。
ここでは、自動でバックアップを取る手順を解説しているため、自動バックアップ「WordPressのcron」にチェックを入れて話を進めていきます。
スケジューラーの種類

スケジューラーの種類では、
- 基本(基本的で簡単なスケジュール)
- 高度(高度で複雑なスケジュール)
を組むことができます。
簡易的にスケジュールを組みたい方は「基本」を選択し、より細かくスケジュールを組む場合は「高度」にチェックを入れるようにします。
スケジューラー

スケジューラーでは、前項目「スケジューラーの種類」の内容に沿ったスケジュールオプションが表示されます。
バックアップを取得したい以下のスケジュール
- 毎月(月毎にバックアップ)
- 毎週(週毎にバックアップ)
- 毎日(日毎にバックアップ)
- 毎時(時間毎にバックアップ)
これらのスケジュールに加えて「日付」「時間」等の詳細を入力します。
DBバックアップ

DBバックアップでは、
- データベースのバックアップ(テーブルの選択)
- バックアップファイル名(データベース名)
- バックアップのアーカイブ(圧縮の有無、及び、圧縮形式の選択)
の設定を行います。
基本的には、全てのテーブルのデータベースのバックアップを取るため、そのままの情報で大丈夫です。
バックアップファイル(データベース)の圧縮を行うことも可能です。しかし、データベースに関してはファイル(メディアファイル)のように重くはないため、圧縮しなくても問題ありません。
ファイル

ファイルでは、バックアップファイルの指定を行うことができます。
- テーマのバックアップの有無
- プラグインのバックアップの有無
- コンテンツフォルダーのバックアップの有無
- WordPressインストールフォルダーのバックアップの有無
- バックアップから除外するフォルダ・ファイルの指定
このようにバックアップのファイル・フォルダの選択、及び、除外を行うことができます。
予め、全てのフォルダ・ファイルがバックアップ対象として含まれています。
基本的には、全てのファイルのバックアップを取るため、そのままの情報で大丈夫です。
XMLエクスポート

項目「一般タブの設定」のジョブタスク内「WordPressのXMLエクスポート」にチェックを入れると新たにタブ「XMLエクスポート」が追加されます。
この項目では、XMLのバックアップ内容に関する設定を行います。
- エクスポートする項目
- ファイル名(XML)
- 圧縮の有無
のそれぞれを設定します。
XMLのバックアップに関しても、そのままの情報で問題ありません。
基本的に、全てのデータベース内容をXML化し、バックアップファイルとして保存します。
プラグイン

タブ「プラグイン」ではプラグイン(テキストファイル)のバックアップに関する設定を行います。
ただし、設定するのは、
- ファイル名(〇〇〇.txt)
- ファイルの圧縮の有無
の2項目だけで、かなりシンプルな設定となっています。
このタブ「プラグイン」はプラグインフォルダ・ファイルのバックアップそのものを指すのではなく、プラグイン一覧が記録された「テキストファイル」のバックアップの指定です。
プラグイン自体は項目「ファイル」自体でバックアップの指定がされているため、そのままの情報で問題ありません。
DBチェック

項目「一般タブの設定」のジョブタスク内「データベーステーブルをチェック」にチェックを入れると新たにタブ「DBチェック」が追加されます。
この項目では、データベーステーブルのバグ、破損に関する設定を行います。
データベースチェックの設定

推奨する設定としては、
- WordPressのデータベーステーブルのみチェック
- 欠陥テーブルの修復を試みる
のそれぞれにチェックを入れます。
データベースのチェックは項目「DBバックアップ」でバックアップに指定した内容のデータベーステーブルのみをチェックします。
その際、テーブルに破損・欠陥が見られた際には「修復」項目にチェックを入れることで自動的に修復を行います。
宛先:フォルダー

バックアップ設定では、バックアップの保存先(フォルダー)を指定します。
また、そのフォルダー内の保存するバックアップ数を設定することができます。
バックアップを最新順に自動的にソートし、ファイルの削除で指定した数を保持することができます。
バックアップを格納するフォルダー

バックアップを格納するフォルダーを指定します。
バックアップを行うと自動的にフォルダー内へと追加されます。
ファイルを削除

フォルダー内へと保持するファイルの数を指定します。
バックアップファイルのそれぞれは1つのフォルダ内へと格納されます。
そのフォルダーの数を指定し、最新順に「〇数」だけ残すことができます。
古くなったバックアップフォルダは「〇数」を超えると古い順に削除されていきます。
直ぐにバックアップを行う方法(手動)
今すぐバックアップを行う方法は、
- 左メニュー「BackWPup」内の「ジョブ」を選択
- ジョブタイトル(ジョブ名)にカーソルを合わせる
- 今すぐ実行を選択
以上の手順で手動によるバックアップを行うことができます。
それぞれの1つ1つを解説していきます。
左メニュー「BackWPup」内の「ジョブ」を選択

左メニュー「BackWPup」内の「ジョブ」をクリックします。
ジョブタイトル(ジョブ名)にカーソルを合わせる

ジョブタイトル(ジョブ名)にカーソルを合わせると赤枠のメニューが表示されます。
今すぐ実行を選択

今すぐ実行をクリックすることでバックアップを行うことができます。
BackWPupでバックアップしよう!
BackWPupは手動、自動によるバックアップを可能にしたプラグインです。
レンタルサーバーによっては自動でバックアップを取ってくれるサーバーもありますが、期限が設けられているので、少々、扱いにくい面もあります。また、復元をしたい際にはレンタルサーバーに問い合わせる必要もあるので、気軽に復元することができません。
その点、BackWPupに関しては、期限を自分で設定することができ、復元する時には保存先のバックアップファイルから復元することができます。
バックアップは保険なので、予期せぬトラブルに遭遇した際のために「BackWPup」のバックアップ機能を利用し、サイト全体のバックアップを取っておいてはいかがでしょうか。
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