
サイトの信頼性を上げるために実名でチャレンジだ!

怖いから匿名で始めてみようかしら…
WordPressでサイト・ブログ・ホームページを運用する際は「匿名」か「実名」のどちらの方針で運用するかを決める必要があります。
- 匿名(個人を隠す)
- 実名(個人の公開)
もちろん、どちらの運用でもプライバシーは可能である限り守られる必要性があります。
しかし、WordPressで記事を投稿すること自体に個人情報の特定を促すリスクが存在するため、知らぬ間に個人情報が流出していたということも珍しくはありません。
このページでは、個人のプライバシーを守るためのテクニック、及び、WordPressで行える範囲のプライバシーの強化方法について解説しています。
個人情報を削除するプラグイン
プラグインによるプライバシー強化を行います。
プラグインにおけるプライバシー対策の素晴らしいところは、
- 何らかのアクションが起きた時に自動的に解決してくれること
上記に尽きます。
自動でプライバシー対策を行うため、管理人の負荷を減らすことができます。
Exif(位置)情報の削除「EWWW Image Optimizer」
画像を撮影すると位置情報が保存されてしまいます。
撮影した写真には、撮影日時、時間、場所、カメラの情報等がExif情報として保存されます。
また、Googleマップとして位置が表示されるため、画像をアップロードして公開しただけで個人情報が流出してしまいます。
画像に付与される位置情報は画像のプロパティから削除することができます。しかし、1枚1枚の画像のプロパティを削除するのは非常に手間が掛かってしまいます。
そんな時には位置情報(メタデータ)を自動で削除してくれるプラグインが有効的です。
プラグイン「EWWW Image Optimizer」は画像を圧縮し、サイトの表示速度を改善するプラグインです。
また、サイトの画像をリサイズすることでページ毎に表示される画像の重さを軽減する機能もあり、プロパティの位置情報の削除も画像のサイズを軽減することから標準機能として付いています。
画像をアップロードする度に位置情報を削除してくれるため、プライバシー保護として役立ちます。
迷惑コメント対策「Akismet Spam Protection」
Akismet Spam Protectionはスパムコメント(迷惑コメント)を自動的に削除してくれるプラグインです。
長年、コメントフォームを設置してサイトを運用しているとスパムコメントも数多く寄せられます。
Akismet Spam Protectionをインストールするだけでスパムコメントを処理してくれるため、コメントフォームを設置されている方には便利なプラグインです。
また、スパムコメントの中にはURLに誘導する悪質なコメントも多いことから、知らずの内にリンクを踏んでしまうと、ウィルスの感染、個人情報の流出に繋がってしまいます。
他者との交流のためにコメントフォームを設置されている方は「Akismet Spam Protection」で迷惑コメントによる対処を行いましょう。
外部ツール(個人情報削除)
外部ツールによる個人情報の削除を行います。
外部ツールの素晴らしいところは、
- 手動による削除
プラグインのように自動ではなく、自分の手で操作し、削除することで個人情報が削除されていることを実感することができます。
プラグインの自動削除を信頼されていない方にお勧めします。
ただし、手動でプライバシー対策を行うため、管理人の負荷が上昇します。
TinyPNG(Tiny JPG)
TinyPNGは、画像を圧縮するための無料のツールです。
ウェブブラウザ上でツールは動作するため、画像をドロップするだけで圧縮することが可能です。
また、撮影日時、時間、場所、カメラの情報等のメタデータ(Exif情報)の削除も圧縮と同時に行われるため、個人情報の漏洩の防止に繋がります。
TinyPNGの優れているところは、
- 画像の劣化が見られない
- 個人情報の削除
- 高い圧縮率
- インスタントプレビュー
圧縮したのにも関わらず、画像の劣化が見られず、WordPressのプラグイン「EWWW Image Optimizer」の無料版の圧縮率とでは比べ物にならない程の高い圧縮率を誇ります。
更に、ブラウザー上で行えることから、初めて利用される方でも簡単な操作で圧縮することが可能です。
TinyPNGの使い方に関しては以下で詳しく解説しています。
ブログ・サイトの通信の暗号化【SSL導入】
SSL(Secure Sockets Layer)とは、インターネット上の情報の通信を暗号化する技術です。
例えば、
- パスワード入力
- 個人情報の入力
等の情報をSSL化を行っていないサイト・ブログで入力してしまうと、これらのプライバシー情報が他者から盗み見られてしまいます。
SSL化を行っているサイト・ブログの場合は、通信を暗号化しているため、情報は公開されることはありません。暗号化しているため、解読することは非常に困難になります。
以下では、エックスサーバーを利用されている方に向けたSSL化手順を解説しています。
SNSの怖さとリスクを知る
サイト・ブログを運用する上で欠かせないのはアクセスアップにつながるための努力です。
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)では情報を発信することで、発信した情報を数多くの人に見せることができます。
そのため、SNSは悪用されることもあります。他者のサイトに対したネガティブな意見、個人への攻撃、特定、見せしめ、目を多くなるような誹謗中傷も多く見られます。
発信側からすると、見せたいのは発信した情報であり、自身の個人情報ではありません。
個人情報を公開・掲載することで、不祥事が起きた際には以下のようなリスクが考えられます。
- ストーカー被害
- 炎上被害
- 嫌がらせ行為
このような状況に陥った場合のことを考えて個人情報は非公開に設定することを推奨します。
以下のリンク先では、個人情報を公開しないための設定方法について解説しています。
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を運用するにあたり、SNSの怖さを理解しておくことは重要です。
以下ではSNSの危険性(リスクとデメリット)について説明しています。
個人情報の漏洩を防ぐための設定方法【Twitter】
プライバシーを守るための設定方法【Instagram】
コメントフォームの表示・非表示
基本的に、コメントフォームを表示することはサイトによって有益になります。
- 間違いを指摘してくれる
- 人との関わりを持てる
- 叱咤激励を貰える
叱咤(しった)を有益と思うのは管理人次第です。
ただし、より良いユーザーに出会えた場合に限ります。
サイトを長年運用していると、攻撃的なユーザーからの不適切なコメント、スパムメール(迷惑メール)も数多く寄せられることになります。
一々、構ってられないので、思い切ってコメントフォームを非表示にすることも可能です。
管理画面「ディスカッション」で簡単にコメントフォームの非表示を行うことができます。
ただし、ディスカッションの設定では、過去に投稿された記事には設定を反映することができません。
過去の記事のコメントを一括で編集する際には「投稿」の「投稿一覧」で行うことができます。
コメント欄の表示・非表示を一括で管理したい方は以下のリンクを参考にしてください。
コメントモデレーションを有効に利用

WordPressのディスカッションにあるコメントモデレーション機能を利用することでコメントスパム、迷惑メール、リンクの付いたコメントの公開を制御することができます。
制限を付けることで、該当するコメントは、一旦、承認待ちの状態になります。
例えば、
- 他サイトへの誘導リンクが2個付いていた
- 管理者を誹謗中傷するコメント「単語」が付いていた
- 他者、自分のIPアドレス等をコメント欄に投稿された
このような管理者や他者に対する誹謗中傷内容を「単語」で指定し、承認待ちにしてくれます。
プライバシーを守る上で便利な機能と言えます。
コメント内で許可されないキーワードを有効に利用

WordPressのディスカッションにある「コメント内で許可されないキーワード」項目に情報を入力することで、入力された情報を含むキーワードは自動的にゴミ箱に入ります。
即、ゴミ箱に入るので管理者の目にも触れることはありません。ただし、ゴミ箱の中を見れば別です。
例えば、
- 管理者への誹謗中傷内容のブロック
- 投稿者名・各アドレスのブロック
このような管理者や他者に対する誹謗中傷内容を「キーワード」で指定し、ゴミ箱行きにしてくれます。
プライバシーを守る上で便利な機能と言えます。
個人情報は公開しないこと
結局なところ、個人の身を守るために必要なことは、個人情報は公開しないことです。
著名人は名前を売る仕事なのでプライバシーと並行して個人の情報を公開します。
しかし、個人のブロガー・サイト運営者の場合はリスクが高すぎます。
著名人のように守ってくれる会社はおらず、全て個人で対応するしかありません。
名前を公開することで、そのサイトの信頼性を高めることができたとしても、サイトの信用が一度落ちてしまえば、ネットに漂った個人情報で、その後の人生が生きづらくなります。
人生は一度きり。プライバシーを可能な限り守り、WordPressを運用することをお勧めします。